迷わず選べる千代田区 税理士
クラブ・メド(地中海クラブ)は、客にピーズのネックレスを渡し、それをクラブ内の通貨代わりにしていたが、傘下のほとんどのリゾート地で、ビーズをチップ・カードに変えた。
チップ・カードは、フロリダ州立大以外にも、デユケイヌのミシガン大やセント・ルイスのワシントン大で、記録の保管やアクセス、支払いなどの機能を果たすようになっている。
親は大学生の子供に、ATMで使える価値貯蔵カードを渡して小遣いにさせる。
一九九六年のオリンピックでも価値貯蔵のV・カード(「V・キャッシュ」)が使われたが、このカードは地下鉄や自動販売機、ホテルやレストランでも通用したし、恐らくアトランタの観光地ならどこでも使えた。
実際にカードを発行したのは三つの銀行ファースト・ワコピァ、ネーションゃスバンク、それにファースト・ユニオンである。
だがファースト・ユニオンだけは、一年間有効の書き換え可能なカードを提供した。
ネーションズバンクのカードは一〇月で期限が切れた。
四五〇〇台の端末が設置されたが、この実験は散々な失敗に終わった。
九月の会合で、Vのゲイロン・ハウは、アトランタではスマート・カードに貯蔵された金額が一〇〇万ドルにすぎず、しかも三週間で使われたのはたった二五万ドルだったことを白状した(残りは「コレクション収集」として取引業者の手元に消えた)。
ファースト・ユニオン・バンクのエドガー・ブラウンは、サンフランシスコのスマート・カード・フォーラムの年次総会で、V社が、身分証明が何もない場合の信用確認について、取引一件ごとに二セントの「交信」手数料を取ると強調したことに、商店が強く反発したためだと述べた。
さもありなん。
スーパーボウルと一九九六年のバスケットボールのチャンピオンシップ戦の期間中、同社がオーストラリアで始めた大規模な導入プログラムがオーストラリアで大人気を博した様子をCMで流した。
最初に口火を切るのは、MACのATM交換機のオーナーであるエレクトロニツク・ベイメンツ・サーピシズ社で、バンク・ワンが開発費用の大半を受け持つはずだった。
だが、これが初めてではないのだが、バンク・ワンが気付いてみるとそのシステムは作動不能だったのである。
八〇年代にはスマート・カードに懐疑的だったシテイコープだが、オハイオ州の食料切符配布を処理する、チップ・カードによる電子手当送金プログラムを提供する業者を募るオークションで、勝ちを収めている。
本書が出版される頃、チェース、シテイコープ、Mカード、それにV(大手の揃い踏みだ)は、ニューヨーク市のマンハッタン地区北西部の約五〇〇軒の商店に、チップ・カードによる支払いを受け入れる装置を備えさせ、その地区の住民に数万枚のカードを発行しているだろう。
アトラシタ・オリンピックで発行されたV・カードが、ニューヨークの読み取り機で使われるのである。
「ニューヨーク・タイムズ」のソウル・ハンセルの記事によると、価値貯蔵カードの規格標準化を支援できずじまいの政府に対する業界の不安感を背景に、「MカードとVの両方の電子現金処理プログラムに合わせてカードを発行するという選択をしたことによって、ニューヨークのこのこつの銀行は、両用カードの他地域展開を速めるカード読み取り装置の標準規格決定に寄与している」という。
これはつまり、米国がヨーロッパの「EMV」規格を採択したとアトランタから締め出されたMカードは、いうことであり、モンデックスやフランスのカルト・パンKルを除けば、あらゆるカードに「共通の動作性」を保証したのである。
その一方で、カードの利用は増え続けている。
ユタ州では、一九九七年から、運転免許証はすべてスマート・カードで発行される。
九五年にハワイで一万八〇〇〇人に発行された「マルチ・テクノロジー自動読み取りカード」には、チップだけでなく磁気帯やバーコードも内蔵されており、身分証明になるほか、医療や食料切符、図書館などの記録も読み取れる。
ローマ大学では、学生はスマート・カードを使ってコンピューターや図書館を利用するし、自分のさまざまなデータや試験の結果も知ることができるーーまた、教授は試験を受けているのが替え玉ではないかどうか確認する。
すでに三〇万枚が発行されている。
バルセロナで聞かれた九二年の万博では、カードの持ち主の指紋を記録したスマート・カードが身分証明として、スタッフと客の両方で使われたし、同じものがアトランタでも防犯用に使われた。
Mカード社のフィル・ベルデイは、一九九〇年代末までには指紋照合システムが登場するだろうと言う。
一本の指の複数の点と、その聞の距離を計測するもので、六〇バイトで十分だという。
米国農務省はピーナツ農家に、売り上げの監視と管理用に一六万枚のスマート・カードを発行しているーーまたピーナツ買い取り業者に一〇〇〇台のコンピューターを提供している。
ルーズさの極みの米国の農産物価格支持プログラムの中では、厳密な統制が行われている方だと言える。
キーホルダーにも付けられるほど小さいカード読み取り機が開発され、カード所有者はカードの残高を知り、一番最近の一〇件の取引記録を取り出すことができるようになる。
読み取り機を持たなくても、ATMで、あるいは通常の電話機にディスプレーを付属させた自宅の「カード電話」で、またはパソコンでデータを入手することが可能になるプル社は、スマート・カードのデータをフロッピー・ディスクに入れ、どんなパソコンでも読めるというシステムを、すでに持っている。
磁気帯読み取りスロットとチップ・カード用スロットの両方を備えた(それに、希望があればプリンター付きの小型の計算機も)商店用の読み取り機は、普通のベリフォンの端末機より、七〇ドルほど高い。
カードにはマイクロプロセッサーが実際に内蔵されているから、読み取り機も書き込み機も非常に簡単なもので済ませられる。
英国のスマート・カード・システム、通称モンデックスは、パスポートサイズの小型読み取り・書き込み機を使い、消費者から商店だけでなく、個人から個人に(それも五種類の通貨で!)送金できる。
これは決して一夜限りの夢ではないナショナル・ウエストミンスター・バンク(英国最大の銀行)やプリティッシュ・テレコム、AT&T、それに目立の後ろ盾があるのだ。
英国のミッドランド銀行のオーナーである香港上海銀行も、さらにはカナダでナンバーワンとナンバーッーのロイヤル・バンク・オブ・カナダとカナデイアン・インベリアル・バンク・オブ・コマースも導入している。
ウエルズ・フアーゴ銀行は従業員八〇〇人と会社のカフェテリアや近くの喫茶店を対象にパイロット計画を始めて二年目に入ったところだ。
ベリフォン社は、米国に置いたV・キャッシュとMカードのスロットにモンデックスの読み取り機能も追加した。
初めてモンデックスの実験が行われたのは、ロンドンから一七〇マイルほどの人口二一万の都市スウインドンだった。
一九九五年秋の発表によれば、九六年春までにモンデックス・カードは四万枚に達するはずだった。
実際の数字は一万枚であったが、それでもモンデックスの宣伝役であり、CEOでもあるティム・ジョンは跳ぴ上がらんばかりに喜んだ。
ジョーンズは四一歳。
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